2008年07月13日
伝染病多発
パルボウイルス感染症。 この病気の名前を聞いたことありますか?
この伝染病が今、沖縄各地の犬に発症しています。
この病気は、わんちゃんが元気がなくなり、食欲不振、嘔吐、下痢を起こしひどい場合は死に至るとても怖い伝染病です。
特に今年発症しているウイルスはとても強力で、子犬がかかると高い確率で死に至っています。
下痢は水様便から血便、時にはケチャップの様な暗赤色血便を繰り返し、治療が遅れると成犬でも助かりません。
例年ですと、月に一頭いるかどうかですが、今年は毎週パルボ感染症の診断をくだし、時には2~3頭同時に入院治療を
することもあるぐらいです。
また、6月に入っても終息する気配がなく、もしかしたら更に大流行するかもって思うぐらいヤバイ気がしています。
そこで、ではどうしたらいいの?ってことですが、
予防方法は、まず元気なときにしっかりとした予防注射(ワクチン)の接種をすることです。
獣医師によるワクチンプログラムにそってしっかりとした免疫をつけてさえいれば、死に至ることはほとんどありません。
伝染病にかかることも稀です。
パルボウイルスに関するワクチンは混合ワクチンになっていて、パルボ以外にジステンパーウイルスやパラインフルエンザ等の伝染病も同時に予防できます。
どこの動物病院でも必ず取り扱いありますので、もし接種してないって言う飼い主さんは、必ず早めに予防注射をわんちゃんに
受けさせてください。
でも、もし元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が見られたらすぐに病院に行ってください。
ワクチンを接種したことあるか否かも伝えてください。狂犬病ワクチンでは予防できないですからね。
病院での治療としては、点滴、抗生剤の注射そしてインターフェロン(免疫力を上げる注射)の注射をおこないます。
治療には一日あたり10000円前後かかり、早くても3日、長いと1週間以上の入院と思ってください。
ちなみにワクチンは2種・5種・6種・7種・8種・9種などいろいろあるので一概には言えませんが10000円以下で
受けれるでしょう。
予防できる病気は必ず予防しておいてください。
予防が経済的にも一番安いです。
ちなみにわんちゃんにしておいてほしい予防は
① 狂犬病ワクチン
② 混合ワクチン
③ フィラリア予防
その他: ノミ・ダニ予防です。
わんちゃんとその飼い主さんが幸せであることを願ってます。
>> 獣医師募集
Posted by 動物病院22時 at 12:03│Comments(0)
│お知らせ